Y-136 紅雀



外海をかけてゆく潮のように
この胸は急いでいる
暁にシュプールを描きながら
雲の群れわき上がる場所へ
誰か不幸にしても
熱い気持ちは止められない
松任谷由実紅雀
オリジナルアルバム『紅雀』より

紅雀』というアルバムを初めて聞いたのは中学生の頃なのですが、当時はこのアルバムの良さがまったくわかりませんでした。
地味だし、なんだかよくわかんない内容だし、共感できる部分が当時はまったくなくて、自分の中ではあまり聞かないアルバムでした。
しかし、社会人になった頃、久々にこのアルバムを通して聞いたら、ものすごくピンとくるものがあり、それ以来このアルバムが大好きになりました。
そんなアルバムのタイトルチューンがこちら。
「誰か不幸にしても」とか「誰に禁じられても」といったフレーズから、何となく不倫を歌っているのかなと思われる内容なのですが、それを軽やかなボサノバ調のリズムで歌われているところにこの曲の面白さがあると思います。
ちなみに、この曲、長野オリンピックの時にイメージソングとして使われたのですが、その際、アレンジががらりと変わり、さらに曲のタイトルも「暁のシュプール」というものでした。いつか公式でそのヴァージョンがリリースされることを願ってやみません。

<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<青色夏休暇>
KEN'S NIGHT 1st Track 01 Blue Moon