Y-114 潮風にちぎれて

国道に止まってる
小さな車 指さして
うそでも わたしは背をむける
恋人が待ってると

今ふりむいたなら
心くじけるから
松任谷由実「潮風にちぎれて」
シングル

アルバムに収録されていない曲の中にも名曲はたくさんあります。このシングル曲もそんなアルバム未収録の名曲です。
ファンの間でも人気の曲でもあります。
ちょっと曲調はカントリーチックでほんわかんしているんですが、実は良く良く聞いてみると、強がり女の歌なんですよね。

恋人が待ってると嘘をついたり、可愛い彼女のことこれから自由に愛すればいいじゃない!って言い張ったり。

でもね、そんな強がりを言いながらも、彼女は本当は泣きたいんだと思います。できることなら、泣いてすがりたい。でもそんなことできない。プライドが許さない。

そこでぼくが思い出すのは「海を見ていた午後」の次のフレーズ

あのとき目の前で 思い切り泣けたら
今頃二人 ここで海を見ていたはず

これですよ。これ。
ユーミンの曲に出て来る主人公って、みんなプライドが高くて、自分をさらけ出すのが苦手な不器用者。
だから、ぼくはすごく共感するし、ついつい自分に寄せて聞いてしまうんですよね。

<用紙&インク>    
KEN'S NIGHT 五線譜箋<海辺夏休暇>    
KEN'S NIGHT 1st Track 12 Moon River

 

#午前4時のルージュの伝言 #ユーミン #潮風にちぎれて