Y-115 あの日にかえりたい

暮れかかる都会の空を
想い出はさすらってゆくの
光る風 草の波間を
かけぬけるわたしが見える

青春の後ろ姿を
人はみな忘れてしまう
荒井由実「あの日にかえりたい」
シングル    

荒井由実、というかもうユーミンの代表曲といっても良いでしょう。オープニングの山本潤子スキャットが流れてい来るだけで、鳥肌が立ってきます。
元々この曲はあるテレビドラマの主題歌として書かれたのですが、当初の歌詞はドラマにそぐわないということで、歌詞が書き換えられたという逸話も有名です。
わが家の近くに、外を走る丸の内線を見下ろすことができる階段状の坂があるのですが、そこを降りるたびに、ぼくはこの「暮れかかる都会の空を…」というフレーズが頭を流れます。
まさに、そんな都会の空を見ることができる場所なんです。
去り行く青春に対する哀愁を歌っていますが、そんなに悲壮感は漂っていなくて、諦めのような境地なんでしょうか。
それにしても、歌詞を読めば読むほど難しい。
この曲は若い頃の恋愛に対する決別の歌なのでしょうか。
何気なく歌っている歌でも、聞けば聞くほど謎が深まり、でも逆にその方がそれぞれの人の心理にフィットするからこそ、ユーミンの曲は今でも受け入れられるのかもしれませんね。

<用紙&インク>    
KEN'S NIGHT 五線譜箋<夜景摩天楼>    
KEN'S NIGHT 1st Track08 Smoke Gets in Your Eyes