Y-204 埠頭を渡る風

セメント積んだ 倉庫のかげで
ひざをかかえる あなたは急に幼い
だから短い キスをあげるよ
それは失くした 写真にするみたいに
もうそれ以上 もうそれ以上
やさしくなんて しなくていいのよ
いつでも強がる姿 好きだから
松任谷由実「埠頭を渡る風」
オリジナルアルバム『流線形’80』より

コンサートの定番曲。特に逗子マリーナでのコンサートでは毎回歌ってくれた名曲中の名曲。
この曲、ある知り合いの旦那さんが最初「妄想令嬢だと思っていた」という話を10年以上前に聞いたことがあり、ユーミンのファンクラブのサイトに投稿したところ、昨年の空耳アワーでそれが取り上げられ、きっと、今頃は、ユーミンファンはこの曲を聴くたびに妄想令嬢が頭の中で駆けまわっているじゃないかと思っています。
ただの友達だった二人が、ただならぬ関係になったんだけど、それは恋人同士という単純なものではない。
ぼくはシチュエーションとしては「星空の誘惑」の逆バージョンで、失恋したのは、友だちである彼の方で、その彼を慰めている主人公の視点で描かれているとぼくは思っています。
だから、もうその段階でこの二人は「ただの友達」じゃなくなっていて、ひょっとしたらこれから先、ふたりは恋に落ちることになるかもしれないという予感がある関係なんだと解釈しています。
<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<海辺夏休暇>
KEN'S NIGHT 1st Track 07 Stardust ※ラメ入り