Y-217 避暑地の出来事

避暑地の木洩れ陽は　竹細工のように
綾とりしているわ　帽子の上で
CAMPARI の氷が　かすかな音たてて
溶けるグラスの中　淡い夕映え
私のハートを　ひとりじめして
あなたは遠くで　微笑んでるだけ
荒井由実「避暑地の出来事」
オリジナルアルバム『14番目の月』より

昨日ご紹介した「天気雨」に続くこの曲もまた夏の情景を歌ったちょっとボサノバタッチの歌です。
「天気雨」の舞台が海なら、こちらの舞台は「山」で、実はもう既にユーミンの中では「SURF & SNOW」的な感覚はこの時から生まれていたんじゃないかって思います。
でね、この２曲。ぼくはいつもセットで聞いているんですけど、まったくベクトルは違うんだけど、テイストがすごく似てませんか？
本当は１曲だったんじゃないかって思うくらいこの２つの曲はぼくの中でセットになっているんです。だからプレイリストを作る時はいつもこの２曲は一緒に入れています。
分数も2分39秒という短さだしね。
歌詞がまた良いのよ。

避暑地の木洩れ陽は　竹細工のように
綾とりしているわ　帽子の上で
CAMPARI の氷が　かすかな音たてて
溶けるグラスの中　淡い夕映え

ここがね、非常に由実的だと思いませんか？
こんな洒落た表現を軽快なメロディに載せて歌っちゃうところ、本当に天才！って思うの。
実はこの曲、サビの部分だけが伊勢丹の店内放送用に使われたことがあり、その音源がCD化されて持っているのですが、歌詞が一部違うんですよ。せっかくなので載せておきますね。

私のハートを　ひとりじめして
あなたは遠くで　微笑んでるだけ
ほかの誰とも　ちがうまぶしさ
そうよきっと　そうよきっと
You are my Sunshine

私のため息　おき去りにして
真夏の青さへ　かけてゆくひと
私の胸を　こがすヒーロー
そうよきっと　そうよきっと
You are my Sunshine

太陽みたいに　燃えるその手で
私を包んで　幸せにして
輝く色に染まってみたい
そうよきっと　そうよきっと
You are my Sunshine
You are my Sunshine
Sunshine

曲の分数は１分52秒で、サビの部分だけの繰り返しなのですが、最初のサビの一部が変更になっていて、３回目のサビの部分が新たに書き下ろされた歌詞。
一度この歌詞で歌ってみたいなと思っているんですよ。
アレンジもちょっと違っていて、この曲のためだけに録音されたこともわかり、この音源は本当に貴重だなと思っています。

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