Y-82 卒業写真    

悲しいことがあると開く皮の表紙
卒業写真のあの人はやさしい目をしてる
町でみかけたとき 何も言えなかった
卒業写真の面影がそのままだったから
人ごみに流されて変わってゆく私を
あなたはときどき遠くでしかって
荒井由実「卒業写真」
オリジナルアルバム『COBALT HOUR』より

もうこの曲に関してはわざわざ解説を書く必要もないいんじゃないかっていうくらい、ユーミンの代表曲になっていると思います。
ところで、この曲に出てくる「あの人」って誰のことだと思いますか?ぼくはずっと学生時代の恋人(あるいは片想いだった人)のことだと思っていました。
でもね、最近、さらに他にもいろんなパターンが考えられるなと思ったのです。例えば先生。
学校に憧れの先生がいた時なんかはその先生が「あの人」なのかもしれない。
そう思うと、さらにこの曲の奥深さが伝わってきます。
そして、それをユーミンが淡々とビブラートをきかさずに、さらりと歌っているから良いのです。
最近はツアーの千秋楽のトリプルアンコールで歌ってくれることが多いのですが、そのたびにぼくは大泣きしてしまいます。
その時の「あなた」はもちろん、ユーミンのこと。

あなたは私の青春そのもの

ですもの。


<用紙&インク>    
KEN'S NIGHT 五線譜箋<夜景摩天楼>    
KEN'S NIGHT 1st Track 08 Smoke Gets in Your Eyes ※ラメ入り