Y-68 消灯飛行    

海岸線をふちどって 都会は輝く
あのひと乗せたTAXIは 今どこを走る
もうしばらくは追いかけさせて
この胸の中で
夜の雲を見下ろすまでライトがつくまで
テイル・ランプをあのひとが星と思うまで
松任谷由実「消灯飛行」
シングル

なぜかオリジナルアルバムには未収録の曲ですが、最新ベスト『ユーミン万歳』には収録された隠れた名曲です。
ユーミンの曲の中には空港を舞台にした曲が何曲かありますが、やはり場所柄、別れがテーマになっています。
この曲は「結べない糸ならたぐりはしない」と別れを決意した恋人とのことを歌っていながらも「もうしばらくは追いかけさせて この胸の中で」と未練がましい面も見せています。
でもね、ユーミンの曲のすごいところは、とにかく情景描写が素晴らしいんですよね。

海岸線をふちどって都会は輝く

なんて、本当にロマンティックだと思いませんか?
昨年(2022年)、ぼくは仕事で長崎に行ったのですが、その帰りの飛行機は当然のことながら窓際を予約しました。なぜなら、この曲に歌われているような輝く海岸線を見たかったから。
離陸した時から、この曲をずーーーーっと一曲リピートして気分を高め、いよいよ着陸が近づいてきたとき、窓の外を見下ろしたら、まさにこのような情景が眼下に広がっていたのでした。
それはそれは美しい景色でした。

<用紙&インク>    
KEN'S NIGHT 五線譜箋<祝祭摩天楼>    
KEN'S NIGHT 1st Track 07 Stardust