Y-105 WANDERERS

黄昏の空はスモーキーに流れて
一等星だけ見えた
袖ちぎったシャツをくぐり抜けてゆく
ぬるい春のとばり
松任谷由実「WANDERERS」    
オリジナルアルバム『LOVE WARS』より

この曲が初オンエアされたのも確かオールナイトニッポンだったように思います。
ユーミンが新曲を流しますと紹介した後、イントロの、ドッドッドッという音が流れて、「おおおっ!来た来た!」と喜んだのもつかの間、歌声が始まろうとしたその瞬間、いきなり音が止まったんです。
えええっ!と思ったらユーミンが笑いながら「へっへぇ、すぐには流さないよー!後のお楽しみね!」って言いやがったんですよ!もう、本当にやられました。
でもね、その夜、ぼくはこの曲を早速カセットテープにダビングをして、(確か45分テープいっぱいに繰り返し入れた記憶があります)ウォークマンを聞きながら、自転車で赤坂見附まで行ったんです!
当時ぼくは半蔵門のマンションに住んでいたので、自転車ですぐだったの。
で、この歌詞に出て来る「タワーが輝く坂まで走ろう」というのを勝手に赤坂に違いない!と思い込み、自転車に乗って赤坂見附界隈をこの曲をBGMに走り回ったのでした。
ところで、このブログでも紹介したと思うのですが、ユーミンは以前、アルバムを作る時、いつも前のアルバムと対になるように作ることがあると言っていたことがあります。
この曲はそういう意味でいうと、まさに前作の『Delight Slight Light KISS』に収録の「リフレインが叫んでる」と対になっていると思うんですね。
どちらも春の曲。メロディもマイナービート、リフレインは車で、WANDERERSはバイク、そういう共通点があるのです。だからぼくは自分でプレイリストを作る時は、いつもこの二つの曲を一緒に並べて入れるようにしています。
そして、この曲も何度聞いても飽きないんですよね。本当にこういう疾走感のあるハードな失恋ソング、ユーミンは得意だよなぁって思います。
<用紙&インク>    
KEN'S NIGHT ミニ正方形メモ帳<夜景摩天楼>    
KEN'S NIGHT 1st Track 03 Fly Me to the Moon