Y-017 NIGHT WALKER

ペイヴメントは夜更けの通り雨
みんな急ぎ足
孤独のドアを叩き合いはしない
私のことを傷つけてつらいと
ひとに云わないで
すぐにすぐに忘れてしまうのに

 

松任谷由実「NIGHT WALKER」
アルバム『REINCARNATION』より

ユーミンの楽曲には、隠れた名曲というのがたくさんあります。そんなに派手ではないけれども、ファンの間で根強い人気があったり、ラジオで良くリクエストされたりするような曲です。
この「NIGHT WALKER」もそんな隠れた名曲の中のひとつなのではないでしょうか。
まだ別れた彼に未練が残っていて、そんな彼のことを想いながら夜の街を歩く主人公の気持ちが痛いほどわかります。
それがまるで映画のワンシーンのように描かれているんですよね。
とある二丁目のマスターが「ユーミンはファンタジー、みゆきはドキュメンタリー」と言っていて、ぼくはまさに名言!だと思ったんですが、この曲はまさにそんなファンタジーな曲だと思います。
だって、内容的には、かなり痛い女じゃない?この主人公。
でもね、それをさりげなく、さらっとしたメロディで歌っちゃうところがユーミンの面白さ(ある意味、怖さ?)でもあるわけです。
やっぱりユーミンは良いなぁ、とつくづく思います。

<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<雨景摩天楼>
KEN'S NIGHT 1st Track 05 When You Wish Upon a Star