Y-008 真冬のサーファー

真冬のサーファーは まるでカラスの群れのようさ
灰色の風しょって 空へ漕いでゆく
いちばんへたなだれかさん 私は願をかける
悩んでるこのごろ ぬけ出す気持ちで


松任谷由実「真冬のサーファー」
アルバム『流線形’80』より

ユーミンは意外にもサーフィンにまつわる曲を何曲か作っているのですが、そのどれもが本人がやる、というのではなく、例えば自分の恋人がサーフィンをやっていてそれを見守っていたり、サーフィン好きの女の子のことを第三者的に歌っていたり(「稲妻の少女」)というシチュエーションが多い気がします。
ただ、一曲だけ「サーフ天国、スキー天国」の原曲となった川崎龍介という人に提供した「Summer Breeze」という曲だけはサーフィンをしている男子の目で描いた作品で、なかなか興味深いので、気になる方はぜひ調べてみてください。
さて、この曲はきっと好きな人が下手なサーファーで、それを見守る女子の気持ちを描いているのでしょう。確か、この時、ユーミンの知り合いでファッションで車の上にサーフボードを載せて街を走っている丘サーファーがいて、その彼を題材に作ったのがこの曲だったと記憶しています。
ぼく自身も大学時代片想いをしていた超美形の男子がサーファーで、良く彼がサーフィンをするのを見に、彼の住む鵠沼海岸に通っていたものでした。その時のテーマソングのひとつに、もちろん、この曲も入っていました。
すごく甘酸っぱい思い出です。


<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<波乗夏休暇>
KEN'S NIGHT 2nd Track3 The Girl from Ipanema