Y-231 サーフ天国、スキー天国

シャワー・ハウスで着がえて くり出せ熱い波乗り
焼きに来たのとビーチで 寝てるだけじゃだめ
悩みごとはとりあえず 帰ってからの宿題
につまる恋はこのさい 都会に置き去り
自然は波や雨雲つれてレビューを見せに来る
チューブを透かして見る空
しばらく地球は止まってる
松任谷由実「サーフ天国、スキー天国」
オリジナルアルバム『SURF & SNOW』より

夏と言えば、やっぱりこの曲は外せませんね。
1番目はスキー場で、2番目はビーチ、ということで、冬と夏のリゾートを歌っています。
日本のポップスでここまでリゾートを全開にしているのって、この曲が初めてなんじゃないでしょうか。
もっと前には加山雄三あたりが歌っていそうだけど…。
歌詞をじっくりと読むと面白いことがわかる。
ここで歌われている「帰ってからの宿題」というのは、つまり「につまる恋」ということで、大人の宿題なのねっていうのがわかる。
宿題といえば、ユーミンは後年、「ホームワーク」という学生の恋をホームワークになぞらえて歌った曲もあり、どこか繋がっているなと思ったのです。

チューブを透かして見る空
しばらく地球は止まってる

という表現がぼくは大好きなんだけど、ユーミンはこういう形でさりげなく自然の大切さとか、自然への畏敬の念を歌っていて、そういうところも好きなのよ。声高に自然保護を謳うんじゃなくて、こういう表現で間接的に訴えているところもぼくがユーミンが好きな理由。

ところで、この曲、原曲は別歌詞で男性アイドルに提供した曲なので、そちらは改めて明日、取り上げようと思います。

<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<波乗夏休暇>
KEN'S NIGHT 2nd Bonus Track (They long to be) Close to You