Y-162 瞳はどしゃ降り

劇場ハネた通りは
傘を広げる人であふれ
私ひとりがどしゃ降り
だってこのまま濡れてゆけば
誰も変に思わないわ
そして字幕の彼方に消える
松任谷由実「瞳はどしゃ降り」
オリジナルアルバム『TEARS AND REASONS』より

この曲は、同時期にユーミンの曲の英語カバーを中心に歌っていたA.S.A.Pというグループに提供した曲で、ほぼ同時期に発売された記憶。
昨日ご紹介した「ひとつの恋が終るとき」もそうですが、この曲も映画がモチーフ。
曲の中に実際に映画が出てくるのです。
急な雨のせいで雨宿りのつもりで入った映画館でたまたまみかけた映画の中のセリフが自分の今の失恋した気持ちとオーバーラップするという内容。
ユーミンは今までにも例えば『ALARM a la mode』というアルバムはヒッチコックの映画をモチーフに作り、その代表的な曲が「ジェラシーと云う名の悪夢」だったりするわけですが、とにかく映画というモチーフが大好きですよね。
そういえば、『VIVA! 6×7』も映画モチーフのアルバムでした。
でも、ユーミンの曲はどれも映画的で、そこがまた聞く人の心を打つ理由なんじゃないかとぼくは思っています。
<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<雨景摩天楼>
KEN'S NIGHT 2nd Track 4 I Left My Heart in San Francisco