Y-009 宇宙図書館

光りの塵射し込む窓
ほおづえつき読みだせば
目を覚ました文字たちが踊り始める
夢の中のあなたはあの日と変わらず
まだ幼い私を抱きしめてくれる


松任谷由実「宇宙図書館」
アルバム『宇宙図書館』より

ユーミンの38枚目となるオリジナルアルバムの表題曲です。
宇宙図書館というタイトルを聞いた時、ぼくはもう少し「Reincarnation」的なアップテンポな曲を勝手に妄想していたのですが、実際には静かなバラードソングで、最初は少し意外に思いました。でも、だんだんと聞きこんでいくうちに、またライブでこの曲を聴いているうちに、この曲がじわじわと胸にしみてきたのです。
特にこのアルバムがリリースされた年、父が亡くなったということもあり、このアルバムはぼくにとっては父へのレクイエム的なアルバムになりました。だから余計に思い入れも強く、この曲の中で歌われる「あなた」というのが父のように思えてなりません。
宇宙図書館は亡くなった人たちと出会える思い出の詰まった場所という意味なのかなというような気もしてきます。
ユーミンを繋がって知り合った友人の中にもすでに亡くなっている人たちがいて、この曲を聴くたびに父と、その友人たちのことを思い出すのです。


<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<山荘冬休暇>
KEN'S NIGHT 2nd Bonus I Feel Pretty