Y-278 冷たい雨

冷たい雨にうたれて 街をさまよったの
もうゆるしてくれたって いい頃だと思った
部屋にもどって ドアをあけたら
あなたの靴とだれかの赤い靴
あなたは別の人と ここでくらすと云うの
こんな気持のままじゃ どこへも行けやしない
松任谷由実「冷たい雨」
オリジナルアルバム『OLIVE』より

昨日の投稿で、「たぶんあなたは迎えにこない」の続編的な曲は「冷たい雨」だと書きましたが、良く良く聞きこむと、ちょっとシチュエーションが違いますね。
「たぶんあなたは迎えにこない」の方は、「たまには少し心配させたかった」から、家出をしたんだけど、こちらは主人公はどうやら相手と喧嘩をして、家を飛び出したようなシチュエーションなんですよね。
街をさまよったのがどれぐらいなのかわからないけれども、例えば一週間とかそういう比較的長いスパンだと思うのです。
そして、主人公が家にいない間に、あなたが誰かを家に引き連れてきていて、絶望にうちひしがれるという内容。
そして、今回もポップで明るい曲調に仕上がっているところがユーミンらしい。

ところで、このアルバム自体は松任谷由実名義なのですが、曲そのものは、荒井時代に作られて、1975年のバンバンへの提供曲「『いちご白書』をもう一度」のB面に収録されたので、荒井由実名義になっています。

<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<流星摩天楼>
KEN'S NIGHT Limited Track07 In a Sentimental Mood