Y-255 入江の午後3時

空の青さ深まり この入江も秋になる
その頃は二人とも同じ夕陽を
どこで見るの
又 来年会えるよ 珊瑚礁が恋しけりゃ
今はただ いどころも明日も告げず
砂に立つの
松任谷由実「入江の午後3時」
オリジナルアルバム『流線形’80』より

夏の終わりに聞きたくなる切ない曲。
恐らく夏の間に知り合った二人。
でも、お互いのことはあまりよく知らない同士。
ワンナイトスタンドだったのか、それとも、いわゆるリゾートラバーズ(死語?)だったのか。
いずれにせよ、この二人はこの夏が終わったら、とりあえず離れることになるんでしょうね。
刹那的な恋なのかもしれないけれども、でも、また来年の夏も会えたら嬉しいなぁという気持ちを歌っていて、そういうところがより切なさを増長させているんだと思います。
何となく、

今はただ いどころも明日も告げず
砂に立つの

というフレーズが
荒井由実時代に書いた「何もきかないで」の

だからきかないで どこから来たのか
さよならするまで あなたはきかないで

とかぶる気がします。

<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<青色夏休暇>
KEN'S NIGHT Limited  Track01 Blue in Green