Y-221 ひまわりがある風景

遠くなってゆくあなたを 
ただぼんやりと見送っていた
映画でも観るみたいに
行き場の失い心だけが取り残された煙のように
ずっと漂っていた
ひまわりが咲くと思い出す 
あのときの風景と 止まった時間
松任谷由実「ひまわりがある風景」
オリジナルアルバム『VIVA! 6×7』より

メロディはほっこりとした夏の曲。
でも曲調はほっこりしているけれども、内容はちょっと切ない。
自分の許を去っていく彼を見送る時、映画でも観ているみたいに客観的だったという内容なんだけど、なんか、それってすごく良くわかる。
自分のことなのに、実感がわかなくて、まるで他人事のように思えてしまうことってあると思うんです。その時の感情を歌っているんじゃないかなぁ。
悲しいとかそういう感情よりも、しばらくは虚無感のようなものが漂っていて、それって別れた直後の感情だったりする。それが落ち着くと、だんだんといろんな想いが募ってきて哀しみが襲ってくる。
メロディラインからは想像もつかないこの歌詞の切なさこそがユーミンの魅力なんだとぼくは思っている。
ちなみに、インクの「A-tisket,A-Tasket」は今月発売予定の新色になります。どうぞお楽しみに!
<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<花火摩天楼>
KEN'S NIGHT 3rd Track05 A-tisket,A-Tasket