Y-152 雨のステイション

新しい誰かのために
わたしなど 思い出さないで
声にさえもならなかった あのひと言を
季節は運んでく 時の彼方
六月は蒼く煙って
なにもかもにじませている
松任谷由実「雨のステイション」
オリジナルアルバム『COBALT HOUR』より

荒井時代の名曲の中のひとつ。ユーミンファンなら、この歌の歌碑が西立川駅にあることをご存じでしょう。ぼくはまだ行っていないので、せっかくだから6月中に行ってこようかなと思っているのですが。
ユーミンの曲の素晴らしいところは、主人公の感情に載せて、風景を歌っているところ。
この歌も、雨に煙る駅を駅ビルの上から見下ろしながら、別れた彼氏のことを「会える気がして」待っている様を歌っているのですが、心象風景が見事に歌詞の中に歌われていて、聞く人をそういう気持ちにさせてしまうんですね。
ユーミンマジックとぼくは呼んでいるのですが、この曲を聴くたびに、この主人公が見ているであろう雨のステイションの風景が脳裏に浮かんで、せつない気持ちになります。
<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<雨景摩天楼>
KEN'S NIGHT 1st Track 01 Blue Moon