Y-153 雨に消えたジョガー

あたたかい朝もやが雨になる
眠った通りを響かせ
うつむいたランナーがあらわれる
おととしの夏休みあの人の
タイムをおどけて計った
彼は今かけているシーツの闇を
松任谷由実「雨に消えたジョガー」
オリジナルアルバム『時のないホテル』より

ユーミンの曲は「死」を題材にしたものが実はとても多いです。
ひこうき雲」もそうだし「君なき世界」もそう。
そこまで直接的に「死」を扱っていないにしても、死を連想させたり、予感させたりする曲も少なくなく、ユーミンの詞の世界の奥深さをそんなところからも感じ取れます。
この「雨に消えたジョガー」も、不治の病とされる白血病と闘う人が描かれているのです。
白血病のことを「Myelogenous Leukemia」と表現しているところも、ユーミンらしくて良いなと、初めて名前のことを知った時に思いました。

<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<雨景摩天楼>
KEN'S NIGHT 1st Track 07 Stardust ※ラメ入り