Y-140 星空の誘惑

哀しいたびに会ってくれるあなたさえ
いたづらに失くしそうな星空の誘惑
きっとあなたの心は友達のまま
わがままな涙にとまどいゆれてるでしょう
オレンヂのトンネルの中は
横顔がネガのようだわ
松任谷由実「星空の誘惑」
オリジナルアルバム『REINCARNATION』より

ユーミンの曲はとにかくメロディとリズムでさらっと聞き流してしまえる曲が多いのですが、じっくりと歌詞を読むと、なるほど、そういうシチュエーションなんだということがわかることがあります。
この「星空の誘惑」のシチュエーションは、男友だちに恋をしそうな主人公。
いつも恋愛相談に乗ってくれていた男友だちが、いつものようにドライブに誘ってくれた。
主人公である彼女は失恋したばかりで、まだ彼のことを忘れずにいる。
自分の弱い部分もすべて知っている男友だちだったら、唇を奪われても良いと思っている。
でも、その男友だちは自分のことを友だちとしか見ていない。
それをわかっていても、やっぱり彼女は期待しているんですね。
そういう歌なんです。
そう思って聞くと、さらに切ない気持になりませんか?
さらにぼくが好きなのは、

オレンジのトンネルの中は
横顔がネガのようだわ

というフレーズ。
だって、本当にそうなんだもん。
たまに車に乗ったりバスに乗ったりして、トンネルの中に入ると、いつもこの歌が頭の中で流れます。


<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<流星摩天楼>
KEN'S NIGHT 2nd Track 3 The Girl from Ipanema ※ラメ入り