Y-112 時のカンツォーネ

ゆうべの夢は金色の窓辺 いつか遊んだ庭
たたずむあなたの そばへ走って
ゆこうとするけど
もつれて もつれて 涙 枕濡らす
松任谷由実「時のカンツォーネ
オリジナルアルバム『スユアの波』より

メロディーは同じで別の歌詞、というのはありがちですが、実はこの曲は、同じ歌詞なのに、メロディーがまったく違うという、珍しい曲です。
そして、この曲はリメイク版の「時をかける少女」の主題歌でもあります。さらに、この曲にはサントラ収録のバージョンとアルバム収録のバージョンがあり、まったく異なるアレンジが施されています。
とにかく、同じ歌詞なのに、こんなにテイストの違うメロディを書いちゃうユーミンってすごいと思うのです。
でも、一か所だけ歌詞が異なるところがあります。
恐らく譜面の関係上、どうしてもその部分だけを加えないといけなくなったからだと思うですが、それが上記の部分。

時をかける少女」の方は

ゆうべの夢は金色 幼い頃に遊んだ庭
たたずむあなたのそばへ
走ってゆこうとするけれど
もつれて もつれて
涙 枕を濡らす

となっています。
赤字の部分が異なる部分です。
でも、それ以外はまったく一緒というのが本当に不思議!
ぼくはこちらの、ちょっとダークな感じの曲調の方が好きだし、ラストで、かすかにオリジナルのフレーズがコーラスで入って来るところもかっこいいなと思います。

<用紙&インク>    
KEN'S NIGHT 五線譜箋<雨景摩天楼>    
KEN'S NIGHT 1st Track 10 My Funny Valentine ※ラメ入り