Y-184 遠雷

名前もまだ知らない頃 ふりかえった肩
もう見れないの あの眩しいブロンズの肌
こんなに近くにいるのに
なぜか思い出せない
本気で怒ったり 泣いたことさえ
ああ 遠雷の音 キャノンボールみたい
新しい夏 もう そこに来てるのに
松任谷由実「遠雷」
オリジナルアルバム『DAWN PURPLE』より

遠くでなっている雷をモチーフにした恋愛ソング。
ユーミンの歌詞のすごいところは、失恋を歌いながらも、それを直接的に歌うんじゃなくて、様々な風景や目に見える物を通して気持ちを伝えているところ。
この曲でも、
ペイズリーの煙草のけむり
ビー玉の泡
紫陽花の雨
エメラルドの涙
ブロンズの肌
というように、色が思い浮かぶようなフレーズが散りばめられていて、そこに切なさが閉じ込められている気がします。
だからこそ、響いてくるんですよね。
<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<雨景摩天楼>
KEN'S NIGHT 1st Track 05 When You Wish upon a Star