Y-171 輪舞曲

キャンドルに灯をともしましょう 思い出みんな照らすように
あなたのくれた微笑みで 泣きだしそうに見えるでしょう
おどけてほほを寄せれば 背中に置かれた手のひら
あなたの知らぬ傷跡も 雪解けに咲くクロッカス
松任谷由実「輪舞曲」
オリジナルアルバム『KATHMANDU』より

ユーミンは天邪鬼だと思う。
まぁ、「次の夜から欠ける満月より14番目の方が好き」っていうくらいですからね。
だから、いくつかある結婚をテーマにした歌も、どれもなんかこう、一癖あります。
中にはぶっ飛ばしちゃうような内容の曲もあるのよ!
絶対に結婚式じゃ歌えない。
みゆきの「糸」みたいな結婚式の定番ソングなんて、ユーミンの曲にはないわけ。
この「輪舞曲」もそう。
結婚式の歌なのに、どこか悲し気だし、内容だって意味深。
結婚に至るまで、それぞれがいろんな人生を歩んできたわけで、その中には伴侶となる人に言えないようなことだって、ひとつやふたつ(いや、もっと?)あるはず。
それでも、やっぱり結婚を決意するわけで、そういう歌なわけです。
なんかね、この曲聞いた時、ユーミンらしい結婚ソングだなぁって感心したんですよね。

歌詞の中で注目したいのは

喜びとは溶けて落ちる哀しみの上に

という箇所。もう、いかにもユーミン的な表現だと思いませんか?
ぞくぞくします!こういう歌詞と出会うと。

<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<夜景摩天楼>
KEN'S NIGHT 2nd Bonus Track Frozen