Y-32 流星の夜

孤独な夜のかけら抱いて
あなたを思えば
願いはほかに うかばないの
もう一度会わせて

松任谷由実「流星の夜」
オリジナルアルバム『Frozen Roses』より

昨日、「ひこうき雲」をご紹介した時にユーミンは死をテーマにした曲が多いと書きましたが、この曲もまさにそんな「死」をテーマにした曲だとぼくは思っています。
さらっと聞くと別れた人に対する曲ともとらえることができるのですが、曲の内容から深読みすると、もう会えなくなった(つまりこの世を去った)恋人に対する歌なんじゃないかっていう気がして仕方がないのです。

そして、もう一つ、注目したいフレーズがあります。

時は誰にでも 同じに流れて
人はそれぞれの 魂あずける

これも非常に哲学的な歌詞だと思います。
時の流れの神秘をユーミンはこんな風に描いているんですね。
聞けば聞くほどじんわりと響いてくる曲です。

<用紙&インク>
KEN'S NIGHT 五線譜箋<流星摩天楼>    
KEN'S NIGHT 2nd Track2 Summertime